2017年07月20日

佐々木盛雄『天皇制打倒論と闘ふ』はしがき

「はしがき」は無署名で、「編集者しるす」とのみあるので、可能性があるとすれば発行者として名前が奥付に出てくる竹内茂なる人物かもしれない。そしてこの人物が文進社の主宰であるならば、この出版社はそれなりに政治的主張を持った出版社だったのかもしれない。
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佐々木盛雄『天皇制打倒論と闘ふ』を読む その2

 まずはこのパンフレットの概略から。構成は以下の様になっている。
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はしがき
第一章 序文
第二章 天皇制打倒論
 其の一 天皇制の戦争責任を追求する論
 其の二 天皇制は悪用されるとの論
 其の三 日本歴史を虚偽なりとなす論
 其の四 法律的主権在民を主張する論
 其の五 天皇を解放すべしとなす論
第三章 天皇制擁護論
 其の一 感情的に天皇制を支持する論
 其の二 一君万民を民主々義となす論
 其の三 主権原理から切離して支持する論
 其の四 秩序維持のために天皇制を支持する論
第四章 結語
 附録  輿論調査に現れた天皇制
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 戦後の天皇制をめぐる国内のさまざまな動揺を整理しているように見える。ということでゆっくり見ていこう。


posted by 新谷恭明 at 15:26| Comment(0) | 研究ノート | 更新情報をチェックする

佐々木盛雄『天皇制打倒論と闘う 佐々木盛雄『天皇制打倒論と闘ふ』を読む その1

 教育勅語のトンデモ訳を広めた国民道徳協会そのものと思われる佐々木盛雄なる人物。この人が『天皇制打倒論と闘ふ』というパンフレットを戦後間まもない1946年6月に刊行している。発行元である文進社がどういう出版社であるかよくはわからないが、日本橋蛎殻町に住所を置き、戦前から出版活動をしていた。
 このパンフレットは、全部で41頁のコンパクトなものである。
天皇制打倒論と闘ふ.jpg『天皇制打倒論と闘ふ』
 佐々木盛雄の略歴を同書掲載のままに記すと以下のようになる。
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 兵庫県出身。昭和七年東京外国語学校卒、報知新聞社入社、海外特派員、政治記者として外交問題を担当。同社の讀賣新聞との合併に反対して昭和十六年退社、日本外政協会部長就任。大東亜戦争勃発後海軍省、情報局嘱託依嘱、昭和二十年十二月自由新聞編輯局長就任、翌三月退社。政治、外交評論家。
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