2013年06月25日

子供の為に 解題

「解題」と言うほどのことではなく印象として、この本は「大日本百科全集」という企画物の一冊として書かれた。なので、まあ、今までの書いたものをとりまとめて書いたものだろう。ていうことは児童教育家西山哲治としては新たに研究を積んだとか思想を練り上げたと言うより、今までに書いたものをもとにまとめたというところか。
posted by 新谷恭明 at 08:42| Comment(0) | 申八歌壇俳壇 | 更新情報をチェックする

子供の為に3

左利  左利の子供は百人中二人の割で居るとすれば、日本の小学生徒五百万人中十万人位の左利の生徒が居るわけである。十万人の左利の生徒に対する何等特別の研究工夫のないのは彼等に対する救済の努力を怠れる国家であるといはねばならぬ。
 …中略…
 要するに左利を矯正することは小学入学以前に於ける家庭の責任に帰してくるのである。幼稚園及小学一二年迄に於て家庭と協力して、矯正に努力すべきものである。
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子供の為に2

     昔の子供と今の子供

 文明の進歩につれて、子供の生活も著るしく変つて来るものである。昔の子供と今の子供とを比較すれば其の間に著るしい差異を見出すであらう。昔は単純であつた子供の生活が今日では益々複雑な生活を営むやうになつた。
・・・中略・・・
 今日の子供は大人も舌を巻く程に小賢く、ませて来た。常識が発達して老人などは理屈責めにへこませられてしまふやうになつて来たのである。
 子供の世界は無限に拡張されて来たのであるから、其の広められたる新世界に順応しつゝ子供の生活はだんだん高尚に複雑になつて行くばかりである。父母、教師が数十年前自分等の子供でありし時代の心持を憶ひ起して大正昭和の新子供を律せんとするのは既に時代錯誤の甚だしいものである。
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